月村了衛の月録

小説家 月村了衛の公式ブログ        連絡先 fidenco@hotmail.co.jp 

2016-01-01から1年間の記事一覧

映画秘宝セレクション

来年一月十二日発売なので、そろそろ予約注文しておこうと思っていた矢先、ご恵贈頂きました。『デルモンテ平山の「ゴミビデオ」大全』 『アメコミ映画40年戦記』 『ゾンビ論』まあ普通買いますよね、人として。 デルモンテ平山、「エビぞり巨匠天国」で何…

何故

何故人は私の言葉を引用、もしくは再現する際、一人称を「ぼく」にするのだろうか。私の一人称は「私」であり、文章でも会話でも、またプライベートでも「ぼく」と言ったことはない。 しかるに新聞でも雑誌でも、インタビューのゲラを見ると私は必ずと言って…

近況

『機龍警察 狼眼殺手』第八回初稿脱稿。残る死闘あと一回。 (『狼眼殺手』は全九回予定です)

吉川英治『檜山兄弟』上・下

吉川英治の初期伝奇小説『檜山兄弟』が九月二十二日に角川文庫より復刊されました。 その魅力について、過日北上次郎さん、日下三蔵さんをまじえ、鼎談を行いました。 同書上巻の巻末に収録されております。 日本の大衆文芸について私が言いたいことは概ねこ…

サルベージ・2

黒涙已枯果 黒き涙はすでに枯れ果て 不顧己踏跡 己の踏み跡を顧みず 白雪血清浄 白雪は地に清浄たりて 不倶開新路 新路を開くをおそれず 今年は公私ともに大変すぎて年賀状を書く時間もないことが予想されます。 そこで過去作のサルベージを懲りずにまた一つ…

似ている

えー、世の中に自分と似ている人は三人は居ると申しますが、 なかなかそんな御方はいらっしゃらないもので。 よく「アタシ、芸能人の誰それに似てるって言われるの」なんてお嬢さんがいたりしますが、 他人からすると「え、そうかあ?」とリアクションに大変…

重版出来

このところアマゾン等の通販サイトで払底していた『水戸黄門 天下の副編集長』、 ようやく重版が補充され、在庫が復活した模様です。 皆様におかれましては、マーケットプレイスやネットオークション、古書店等に走ることなく、 安心して新刊書籍をお求め頂…

『黒涙』書影

なかなかいいじゃないですか、ねえ?(同意強制文体)

『黒涙』

『黒警PARTⅡ』改題。 十月七日、朝日新聞出版より発売。前作よりもさらに充実した内容になったと自負しております。 どうかお楽しみに。

ブックツリー

hontoのブックガイド企画『ブックツリー』に寄稿致しました。 よろしかったら御覧下さいませ。https://honto.jp/booktree/detail_00000019.html

台湾版

台湾版の「機龍警察」が発売されるようですが、 現地の会社がフェイスブック等に上げているイラストは 言わば現地の方のファンアートのようなもので、 決して公式ではありません。 実際の本の装幀にはあのようなイラストが使われることはありませんし、 デザ…

最強ミステリ映画決定戦

現在発売中の映画秘宝EX『最強ミステリ映画決定戦』にアンケートで参加しております。 「こんなのを選ぶのは自分だけかなあ……」などと思っていた作品がまさかの1位! 金田一シリーズを敢えて外したり、専ら変化球で攻めてみたのですが、 残りの九本も他の…

暑中お見舞い申し上げます

猛暑が続いています。皆様お元気でお過ごしでしょうか。私は大汗かきながら執筆の毎日で、現在『機龍警察 狼眼殺手』第六回のクライマックスを執筆中です。 これが終わると『コルトM1847羽衣』第八回、続けて『追想の探偵』第七回に取りかかる予定です…

水戸行脚

徳間書店の皆さんと水戸に行って参りました。 炎天下の水戸はこの週末、黄門祭りの真っ最中でもう賑やかなこと。 千波湖の花火はとても綺麗でした。水戸市の高橋靖市長に御挨拶し、暫し歓談。 主に水戸の歴史に関する興味深いお話を伺い、水戸の資料まで頂き…

『コルトM1847羽衣』

現在発売中の「週刊文春」8月11・18日特大号より 新連載を開始しております。店頭にあるうちにぜひどうぞ。 ちなみに既刊『コルトM1851残月』と内容的なつながりはありません。

『土漠の花』文庫

こんな世の中にはロマンが要る。 少なくとも私は、熱いロマンなしには生きていけない。少しでも思いを同じくされる方は、 何かの縁だ、本書を手に取ってみて欲しい。幻冬舎文庫、八月五日発売。

静岡県民の皆様

下田、駿府、藤枝、掛川と、 今回光圀公が行脚なされるのはいずれも静岡のご当地。 (版元に指摘されて初めて気づきました……)県民の皆様におかれましては、 ぜひ最寄りの書店にて『水戸黄門 天下の副編集長』 をお手に取られますよう。 暑気払いには最適の…

パブ シャーロック

過日、早川書房一階で開催されていた「パプ シャーロック」にて打ち合わせ。 その際、同店で購入した物。 ホームズファンには堪りません。 開催は終了しておりますが、近いうちに必ずや復活するでしょう。 ライヘンバッハの滝から生還したホームズの如く。 …

ミニ色紙

七月八日発売『水戸黄門 天下の副編集長』書店展示用ミニ色紙を 三十三枚書きました。 一枚ずつ違う文言です(一部間違い捜しのように似たものもありますが)。中には調子に乗りすぎたものもありますので、 版元や書店の方に「ふざけすぎだ、バカ!」と破り…

隠し球

昨年末刊行『このミステリがすごい!2016』恒例隠し球欄で、 「隠し球中の隠し球がある」と書きましたのは、 何を隠そう、『水戸黄門 天下の副編集長』(七月八日発売) のことでした。 本邦出版界の明日を憂う光圀公の志に感ずる者あらば、 まず競って本書…

『水戸黄門 天下の副編集長』

七月七日七夕、徳間書店より発売。無責任且つ非常識且つ自己中心的な作家に対し、 内心憤慨しつつも、日夜奮闘するすべての編集者に本書を捧ぐ。 かつてない〈歴史的に正しい水戸黄門漫遊記〉。 ぼくもわたしもみんなニコニコ。 日本人の盆と正月はまさにこ…

発売日その他

・『機龍警察 自爆条項』〔完全版〕 発売日は今月の24日で間違いありません。 まもなく私の手許に見本が上がってくる予定です。 皆様どうか御安心を。・大手とは言え、あの通販サイトには問題も多々ありまして、 業界としても頭が痛いところです。・またウ…

『黒警』朝日文庫

六月七日、朝日新聞出版より刊行。続編『黒警PARTⅡ』刊行に備えて是非。

真魚八重子『映画なしでは生きられない』

後書きに書かれているタイトルの由来に、 共感を覚えぬ映画好きはいないと思う。 目次を見ただけで胸の高まりを抑える事ができない。 優れた、そしてセンス溢れる映画書に特有の高揚感である。 映画評論家の世代交代は真魚八重子の登場を以て完全に 成し遂げ…

お気に入り

最近買ったコーヒーカップ。 なぜか気に入ってしまった。……そうだ、コーヒーの木に水をやらねば。 実がなる気配は一向にありませんが。

核心

『機龍警察 狼眼殺手』をミステリマガジンで読んで下さっているファンの皆様へ。 5月25日発売の「ミステリマガジン七月号」掲載の『狼眼殺手』第四回では、 今作の核心に関わる重大なポイントが一つ、明らかとなります。 従いまして、ソーシャル・メディ…

附言

先のブログがなんだか過剰反応を引き起こしているようなので慌てて付け加えますが、 鍵を掛けろと強制するものでは決してありません。 イーファ「見てよこいつ、震えてるよ」 たとえば伏せ字やタグ等で対応できるならそれで問題ないかと存じます。 使い慣れ…

背表紙の色

ついに発売となりました文春文庫版『コルトM1851残月』。 背表紙の色は、同文庫の海外作家に使われるブルー。 つまり、J・エルロイ、J・ディーバー、S・キングらと同じ色なのです!日本人作家でもブルーを使っておられる方もいらっしゃいますが、 実…

『機龍警察 自爆条項』[完全版]

・全文を徹底的にチェックの上、加筆、修正。 ・巻末に特別書き下ろし『自作解題 機龍警察全短編』を収録 ・なお「機龍警察」シリーズにおける完全版刊行は本作で最後となります。・五月刊行予定。詳しくは早川書房の公式サイト等でご確認下さい。

罪を抱く男達、罪を暴く男達

政商、青丹善次郎 国交省OB、飛岡泰博 第二の許永中、星川周山 経産省審議官、高垣敏弥 警察庁総括審議官、丸根郷之助 警察庁警備企画課長、堀田義道 警視庁公安部長、清水宣夫 警視庁公安部外事二課長、是枝準樹 警視庁刑事部捜査一課主任、牧野知晴 そし…