月村了衛の月録

小説家 月村了衛の公式ブログ        連絡先 fidenco@hotmail.co.jp 

2010-01-01から1年間の記事一覧

アイルランドより愛をこめて

ライザ・ラードナー 職業:警察官 所属:警視庁特捜部 階級:警部 本名:不明 出身:ベルファスト 北アイルランドの雨に打たれてライザは叫ぶ、「DRAG-ON!」 『機龍警察 自爆条項』 鋭意執筆中。

西陽のあたる部屋

新居のリビングは予想以上に(と言うか予想していなかった)西日がキツイ。 壁際にDVDソフトを並べたのだが、パッケージの背があっという間に褪色してしまいそうだ。 絶版を含む貴重かつマニアックなコレクションも、知らない人にはタダの昔の映画。 それで…

転居

明後日に引越し。 このところもうひたすら本の処分に明け暮れる毎日だった。 今後も容易に入手可能と思われるものは原則として処分。 故に夏目漱石や横溝正史は処分。入手は困難そうだが山中恒も処分。 『水木しげる貸本劇画傑作選』第一期・第二期全巻揃い…

小説すばる12月号

今月17日発売の小説すばる12月号 コラムa Day in My lifeのコーナーに エッセイを寄稿しました。 御一読いただければ幸いです。

『機龍警察 自爆条項』

ミステリマガジン12月号で書きましたが、『機龍警察』続編のタイトルは『機龍警察 自爆条項』と決めています。 来年の刊行を目指し鋭意執筆中です。

ミステリマガジン12月号

明日発売のミステリマガジン12月号に、 短編『機龍警察 火宅』と、『機龍警察』と今後の続編に関するエッセイが掲載されています。 どうかご一読のほどを。 今回は由起谷主任が主役ですが、機会があれば夏川、宮近、城木ら特捜部の他の面々を主役にした物語…

大下宇陀児邸

二十代の終わりにひばりが丘に転居して三年住んだ。 転居したての頃、近所を探索がてら散策していて、 ふと一軒の古い家の門柱にある表札に目がとまった。 そこにはこう記されていた。 [大下宇陀児] いきなりで驚いた。大下宇陀児といえば戦前の高名な探偵作…

短編『機龍警察 火宅』

ミステリマガジン12月号(10月25日発売)のに 『機龍警察 火宅』を執筆いたしました。 由起谷主任が主役を務める短編です。 どうか御一読のほどを。

SFマガジン11月号

『機忍兵零牙』の刊行によせて、 私も短いながら一文を草しております。 御目通し頂ければ幸いです。

モンス・デジデリオ

『機忍兵零牙』の装丁に使用された幻想画の作者モンス・デジデリオとは、 十六世紀のナポリで活躍した画家ディディエ・バッラとフランソワ・ド・ノームの共同ペンネームである。 ミステリで言うとエラリー・クイーン、岡嶋二人、漫画家で言うと藤子不二雄、…

『機忍兵零牙』

間もなく発売となります。発売日は最終的に9月22日となりました。 カヴァー・アートには十六世紀の画家モンス・デジデリオの 『偶像を破壊するユダ王国のアサ王(聖堂の崩壊)』を使用。 私の希望をいれて下さった早川書房の皆様に感謝します。 デジデリオの…

一期一会 付記・其の一「忍法秘話」

山田風太郎先生とのただ一度の出会いを綴った拙文の(五)で、 地方の貸本屋で『飛騨忍法帖』(文庫化時『軍艦忍法帖』に改題。ややこしいことに現在はまた『飛騨忍法帖』。『魔界転生』や『柳生忍法帖』は改題の成功例だと思うが、これだけは『飛騨忍法帖』…

一期一会 付記・其の二「季刊 幻想文学」

先生はすでに物故され、もう再びお目にかかることはない。 まさに一期一会。 思えば千載一遇の機会を与えてくれた東雅夫さんと「季刊 幻想文学」に感謝するばかりである。 その後を話すと、当時の私は映画・演劇と登山にのめり込むあまり、文学方面での研鑽…

一期一会 山田風太郎先生の思い出(六)

(承前) 先生は、忍法帖は長編よりも短編の方が「わりとクズがないと思っている」と語っておられた。 私は長編も大好きだが、確かにその奇想において短編はいずれも大風太郎ならではの作品が揃っている。 お話を伺っている内に、「長編の内で、気に入ってい…

一期一会 山田風太郎先生の思い出(五)

(承前) 紙幅の都合で当然ながら全部は誌上に収録されていないが、このインタビューでは本当にいろんなお話を伺った。 聞き手の馬鹿学生(私です)は勝手なもので、 「現在手に入らないものも結構あるんですよね、『外道』とか『飛騨』とか古本屋をまわっても全…

一期一会 山田風太郎先生の思い出(四)

(承前) かくしてインタビューは始まった。 先生のお話はとても明確で分かりやすく、大変に興味深いものばかりであった。実は私には、インタビューに臨んで心に期する処が一つあった。 それは、かのについてである。 数ある忍法帖の中でも最高傑作と言える『…

一期一会 山田風太郎先生の思い出(三)

(承前) 先生の七三分けの御髪には見事な寝グセがあり、太縁のメガネは完成されたコントのような絶妙の角度でズレていた。およそすべてが芸術としか言いようがない。天下の山風としてもうまったくスキのないお姿であった。 しかし。 不世出の天才、巨匠、芸…

一期一会 山田風太郎先生の思い出(二)

(承前) 何しろこちらは入学一ヶ月の身で、最も尊敬する作家に会えるのである。 思いもよらぬ僥倖であった。 (その後私は今日に至るまでに各界の錚々たる名士の知遇を得てきたが、最初に会ったのが大風太郎であったため、誰に会ってもさほどの感銘を受けな…

一期一会 山田風太郎先生の思い出(一)

もう三十年近くも前、早稲田の新入生であった私は、入学式の直後より御多分にもれずあちこちのサークルを覗いて回っていた。 その中の一つが「幻想文学会」であった。が、私は勧誘受付にあったノートの新人紹介欄に住所と好きな作家についての駄文を記しただ…

『機忍兵 零牙』

早川書房より九月二十五日発売予定。 ゴシックな異世界を舞台にした物語です。忍法帖>という様式に徹底してこだわりました。 そのこだわりを生かさんがための私のがという技です。 お楽しみいただければ幸いです。

新刊

九月末に早川書房より発売の予定。 発売日等が決まり次第、改めてご報告いたします。 その作業と並行して『機龍警察PARTⅡ』の執筆も進めています。 どちらも宜しくお願い申し上げます。

仮題

執筆中の『機龍警察PARTⅡ』ですが、これはもちろん仮題です。 本当のタイトルはもうずっと前に決めてあります。 (自分としては良いタイトルだと思っています) 正式決定となるまでは、仮題のままでのご報告とさせて下さい。

執筆中

『機龍警察PARTⅡ』執筆中。 並行して取材。 前作以上に警察の内情をリアルに描いていきたいと思っています。 もうとんでもなくエネルギーがかかっています。

主役

「ミステリマガジン」で発表しました通り、 『機龍警察PARTⅡ』の主役は ライザ・ラードナー警部であります。 その過去、その虚無、その慟哭。 すべては我が胸に。

機龍警察PARTⅡ

鋭意準備中。 全体の構想はすでに固まっています。 取材、調査すべき事項が山積みですが、 全力で取り組む覚悟です。

ミステリマガジン 七月号

今週発売の最新号巻頭に 先日のインタビューが掲載されています。 『機龍警察』続編についても触れていますので、 どうかご覧になってください。

資料

新作のためひたすら資料を読み込む日々。 その傍ら、すでに脱稿した作品の加筆・修正を行なう。 単調なリズムで暮らしていると、 時間のたつのがことのほか早く感じられる。

本の雑誌 六月号

先月号の大森望さん(帯に有難い推薦文を戴きました)に続き、 鏡明さんに拙著『機龍警察』を取り上げて戴く。 斯界の大先達のお言葉にただただ恐縮。

取材

新作のため、元警察庁キャリアの方に取材。 この上なく参考になる。 お話を伺っていても独特の言葉の使い方が混じるため、時々何度か訊き返してしまう。 自分の知らない世界の話は本当に面白い。

早川書房にて

ミステリマガジンの取材を受ける。インタヴュアーは千街晶之さん。 同誌編集長の小塚さん、部長の塩澤さん、担当の井手さんも同席。そのあと一階の店に移動。壁に掲げられたアガサ・クリスティのポートレートに見入る。 千街さん、塩澤さんと閉店までビール。…