月村了衛の月録

小説家 月村了衛の公式ブログ        連絡先 fidenco@hotmail.co.jp 

『私が選ぶ国書刊行会の3冊』

外出の機会とて此なく入手をすっかり諦めておりましたるところ、国書刊行会様が送って下さいました。 心より感謝申し上げます。 御礼代わりに此の場にて「私の三冊」を挙げようと思い、当の冊子をつらつら拝読致しますと、怪奇幻想系の名著の数々は大勢が挙…

『お眠さんと怪しい薬』

「お眠さん」シリーズ第三弾。 今月24日発売「小説 野性時代 2022冬号」に掲載されます。 昨年の第二弾『お眠さんと刺青の美女』から、このシリーズはひとりでに〈推理文壇戦後史〉的な様相を呈して参りました。 来年執筆(あくまで予定)の第四弾では、日本…

池波正太郎生誕百年

来年は池波正太郎生誕百年を迎えるということで、新聞の取材を受けました。 『十三夜の焔』から池波正太郎の魂を感じ取ってもらえたらしく、著者にとっては本懐と申すよりありません。 だいぶ前にこのブログでも書きましたが、『神子上典膳』を講談社文庫に…

忘れた!

国書刊行会創業50周年記念冊子『私が選ぶ国書刊行会の三冊』を手に入れようと 都心の大型書店まで行ったのに、他の本を物色している間に肝心のものをすっかり忘れてしまった。歳は取りたくないものである…… 多忙のため次に行けるのはいつになるか分からない…

資料

作品執筆の際には膨大な資料を読む。そのために普段から収集を怠るわけにはいかない。 しかし、現代の国際情勢は常に大きく変動している。 特にニューヨーク同時多発テロの前と後では世界が一変し、買いためた資料の多くが反故と化した(もう古い話かもしれ…

『ありふれた災厄』

警察小説短編競作の一本として執筆した『ありふれた災厄』が ウェブTRIPPERで読めるようです。 ありふれた災厄 月村了衛|web TRIPPER よろしければご一読を。

小説すばる11月号

10月26日の『十三夜の焔』発売を控え、 小説すばる11月号(10月17日、月曜日発売)誌上にて 私のインタビュー他特集記事が掲載されます。 ご一読のほどお願い申し上げます。

『十三夜の焔(ほむら)』

公儀先手組の幣原喬十郎。元盗賊にして今は両替商の銀字屋利兵衛。 身分も境遇も異なる二人の男の、五十年に及ぶ愛憎の歴史。 喬十郎と利兵衛――二人の相克を主軸に、次第に明らかとなっていく幕府の闇。 そして二人に関わる幾多の英傑。 長谷川平蔵の残した…

台風の夜に

窓の外では強い風雨が吹き荒れているが、こっちはもうそれどころではない。 数本の連載に読み切り、短編、新作の準備と、かなり厳しい状況である。 こういうときに限って、全然関係ない『機忍兵零牙』続編のアイデアが次々と湧いてくるので、それらを書き留…

緒方知三郎

現在〈謎の女中お眠さん〉シリーズ第三作を執筆中なのですが、 山田風太郎の各種資料を確認しているうち、東京医科大学の卒業証書の写真を見つけました。 学長は緒方知三郎で、初代東京医科大学学長にして、若き医学生であった山田風太郎を大いに感服せしめ…

大下宇陀児

最近大下宇陀児が一部界隈で話題となっているのは実に欣快の至りである。 思い起こせばこのブログを始めて間もない2010年10月3日、「大下宇陀児邸」と題する文を草した。 最近、大下宇陀児が雑司ヶ谷に住んでいたことを新たに知り、またも驚く。何を隠そう、…

新装版『無防備都市 禿鷹Ⅱ』文庫解説

先日私が執筆致しました逢坂剛著『無防備都市 禿鷹Ⅱ』の解説が以下のページで読めるようです。 頭突き合戦で確かめ合ったハードボイルド作家、先輩・後輩の絆!? 『無防備都市 禿鷹II』(逢坂 剛) | 書評 - 本の話 (bunshun.jp) 作品鑑賞のお供によろしけれ…

週刊誌を激励する

私は現在、「週刊大衆」で『半暮刻』を連載しているが、これまでさまざまな週刊誌で連載させて頂いた経験から、各誌それぞれに特色、個性があることを改めて実感した。 小説の連載という形で関わることがなければ、知らないままとなっていただろう。その意味…

飛び立った鷲への祈り

ミステリマガジン九月号にジャック・ヒギンズ追悼文を寄稿しました。 その文中にとんでもないミスがあり、見本誌を読んでいて椅子から飛び上がってしまいました。 「イギリスはNATOから離脱し」とあるのは言うまでもなく「EUから離脱」の間違いです。 追悼文…

無防備都市 禿鷹Ⅱ

文春文庫8月3日発売の『無防備都市 禿鷹Ⅱ』の解説を書きました。 言わずと知れた逢坂剛さんの禿鷹シリーズ2作目で、文庫新装版となります。 ハードボイルド派の大先輩の作品であり、前回の文庫化時、碩学の諸氏によって解説され尽くしておりますので、今…

現実の進行速度 『香港警察東京分室』

『香港警察東京分室』第三回ゲラのチェック終わり、先ほど編集部に返送したところです。 (第一回は現在発売中の「STORY BOX」六月号に掲載されています) これまで私は作家として、現実との追いつ追われつのデッドヒートを繰り返して参りましたが、ここまで…

追悼

昨年末くらいから私にとって思い入れの深い、御恩のある多くの方々が亡くなっている。 そのつど追悼文を書こうと思うのだが、ショックが大きすぎて手を付けられずにいるうちに、また別の方が亡くなるという繰り返しで、とうとう何も書けずに今日に至ってしま…

『香港警察東京分室』

STORYBOX6月号(5月20日発売号)より連載開始。 乞御期待。

『脱北航路』関連ページ

幻冬舎plusの著者インタビューや試し読み等のページを以下にまとめておきます。 著者インタビュー https://www.gentosha.jp/article/20853/ 書店員様ご感想(多謝!) https://www.gentosha.jp/article/20898/ 試し読み(第一回~第四回) https://www.gento…

『脱北航路』インタビュー

幻冬舎プラスのサイトに私のインタビューが掲載されています。 https://www.gentosha.jp/article/20853/ 作品のテーマに関する部分はもちろんですが、 「テクノスリラーに興味はない」 「各国政府が会議しているシーンなどはこの作品には不要」(という意味…

『脱北航路』試し読み2

◉第2回目 https://www.gentosha.jp/article/20785/ ◉第3回目 https://www.gentosha.jp/article/20786/ 第4回は明日アップの予定です。 何卒よろしくお願いいたします。

『脱北航路』試し読み

本日発売となりました『脱北航路』 幻冬舎plusのサイトから試し読みができます。全四回です https://www.gentosha.jp/article/20784/ ※以降、試し読みは 第2回目 4月15日(AM6:00) 第3回目 4月17日(AM6:00) 第4回目 4月19日(AM6:00) を予定しています。…

『十三夜の鬼』最終回

昨日脱稿。修正作業はこれからです。 必要があってみずほ銀行を検索しようとしたら、 「水野忠邦」ばっかりサジェストされました。 長編を連載しているとこういう現象が起こります。 今は「はん」と入力しただけで 「犯罪対策部」とか「半グレ」とかのオンパ…

『半暮刻』

新連載『半暮刻』(はんぐれどき) 来週月曜、 4/4発売の「週刊大衆」4月18日号よりスタート。 乞御期待。

地底の魔術王

四月二十六日、新潮文庫より発売される『地底の魔術王 私立探偵明智小五郎』の解説を執筆致しました。 言わずと知れた少年探偵団シリーズの一冊で、今さら私如きが解説する要は何もなく、並み居る研究者を差し置いて書ける筈はさらさらなく、一旦はお断りを…

『脱北航路』

タイトルからも明らかなように、 王道にもほどがあるだろうという、正統的正統派正統海洋冒険小説。 「現代では冒険小説の定義は失われている、もしくは読者の間で共有されていない」というのは私のかねてよりの持論ですが、様々な問題を含むジャンル論はい…

シャーロック・ホームズの建築

新刊情報でこんな本を見つけた。今日はいい日だ。 2/22、エクスナレッジから刊行予定。 〈案件の先生〉こと北原尚彦さんの案件というか著作である。 (ちなみに、北原さんは『北原案軒』に改名するといいのでは、と密かに考えている) 人並みにホームズ好き…

第68回江戸川乱歩賞・第一回警察小説新人賞

第68回江戸川乱歩賞の締切は一月末日、第一回警察小説新人賞の締切は二月末日です。 どちらも新しいすぐれた作品との出会いを心待ちにしております。 どうか奮ってご応募下さい。 乱歩賞選考委員の任期は四年(日本推理作家協会代表理事を除く)で、 私は今…

ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断ヒッチハイク

訳者の柳下毅一郎さんから献呈頂きました。 マストバイの映画本。 佐藤重臣さんがやっていた新宿の黙壺子フィルム・アーカイブで 『ピンク・フラミンゴ』『フリークス』の二本立てを観たときのことは忘れられません。映画館なのか倉庫なのか分からないような…

『白骨街道』の表紙

例の「月村作品表紙コワすぎ問題」ですが、『白骨街道』に関しては 「思ったより恐くない」「作品に合っていて良い」「とても素晴らしい」等々 ご好評を頂いておりますが、実は―― 私が一押しの表紙候補写真が他にございまして、早川書房社内の皆様のご意見を…