月村了衛の月録

小説家 月村了衛の公式ブログ        連絡先 fidenco@hotmail.co.jp 

2015-01-01から1年間の記事一覧

『水戸黄門 日本晴れ恋の旅立ち』

年に一度のお年玉がやって参りました!(今年は二回ありましたが)井伊家の治める遠江掛川藩城下、掛川宿で今回はどんな騒動が待っているのか!?『国史』の原稿は無事に取れるのか? お吟はやっぱり入浴するのか、必然として! そして真田の残党との決着や…

追悼 小鷹信光

立て続けに先達の訃報に接し、言葉もありません。 ハードボイルドや冒険小説の復権を望む者の一人として、 大きな痛手と言うほかありません。この上は、先人の業績を偲びつつ、 たとえわずかでもその志を伝えていければと思うばかりです。ご冥福をお祈りいた…

追悼 水木しげる

たった今知ってショックを受けています。 私より長生きすると思っていました。 少なくとも百歳越えは余裕だろうとも。物心が付いた頃から、 リアルタイムで(マガジン版からですが)鬼太郎を読み、モノクロのテレビ版を観ていました。 小学一年生の時、近所…

謎を持つ男達、謎を追う男達

財務捜査官、仁礼草介 警視庁副総監、黛浩太郎 警視庁刑事部長、椛島賀津彦 警視庁捜査二課長、鳥居英祐 警視庁捜査二課管理官、中条暢 警視庁捜査二課係長、末吉六郎 最後のフィクサー、多門寺康休 元検事総長、五百田弁護士 關の片腕、阮鴻偉 そして――ロー…

背表紙の色

まったく知らなかったのですが、講談社文庫の背表紙の色は、日本人作家の場合、 橙・山吹・若草・緑・藤・空・灰・朱・桃・茶 この十色の中から著者自身が選択することになっています。 (例外もないわけではなく、重松清さんは「黒」の背表紙です) ただし…

発売日

講談社文庫『神子上典膳』の発売日は11月13日(金)とのことです。 地域によって多少違うかも知れませんが、何卒よろしくお願い申し上げます。 大層格好の良い表紙が目印です。

「IN POCKET」11月号

講談社の文芸PR誌「IN POCKET」11月号(11月13日発売予定)の 「もうひとつのあとがき」欄に、 文庫新刊『神子上典膳』について寄稿しました。 ご一読頂ければ幸いです。

『黒警PARTⅡ』クライマックス

現在死ぬ思いで執筆中。 一足先に終わった『ガンルージュ』最終回掲載号は、今月二十日に配信予定。来年はすでに今年の倍以上の仕事が予定されているので、 今からうっすらと遠い世界が見えています……

『神子上典膳』

講談社文庫より11月14日発売。「一刀流無想剣 斬」を徹底加筆修正。題名も満を持して原題に戻しました。 まさに決定版であります。神子上典膳は実在の剣豪(のちの小野忠明。柳生但馬守と並ぶ将軍家指南役)で、 〈無想剣〉も実在の必殺技です。時代小説…

トークショー終了

昨夜開催されました三省堂神保町本店でのイベントはお陰様で無事終了致しました。 ご来場下さった読者の皆様、関係者の皆様、本当にありがとうございました。 頂いたコーヒーは姿の代わりに、お菓子は曽我部の代わりに私が美味しく頂くことと致します。 お花…

ミステリマガジン11月号

冒険・スパイ小説特集号。 私も寄稿しております。宜しければご一読の程を。 常々感じていることなのですが、やはり現在の読者、特に若年層には、 「冒険小説」の定義を完全に誤解している人があまりに多いようです。 冒険小説は大人のための文学です。 子供…

書店の皆様ありがとうございます

昨日、一昨日と『影の中の影』キャンペーンで東京近郊の書店を何店か回りました。 対応して下さった書店の皆様ありがとうございました。 またスケジュールの関係でお伺いできなかった書店の皆様、申しわけありませんでした。多くの書店員の方に「主人公がカ…

「波」十月号

新潮社のPR誌「波」に、『影の中の影』に関するインタビューが掲載されます。 インタビュアーは、第68回日本推理作家協会賞(評論・その他の部門)を、 『土漠の花』(長篇及び連作短篇集部門)と同時に受賞なさった霜月蒼さんです。 今月28日、全国主…

『影の中の影』刊行記念イベント

三省堂神保町本店でトークショーを行ないます。時は十月二日。開場20:00、開演20:30 金曜の夜ですので、どうかお気軽にお越し下さい。 お待ち申し上げております。https://www.facebook.com/notes/%E8%87%AA%E9%81%8A%E6%99%82%E7%A9%BA%E9%96%93-by%E4%B8%8…

『機龍警察 狼眼殺手』

警視庁刑事部捜査二課 東京地方検察庁特別捜査部 国税庁調査査察部 経済産業省商務情報政策局 総務省情報通信国際戦略局 特定危険指定暴力団 聖ヴァレンティヌス修道会 中華人民共和国商務部情報化司 中国共産党中央統一戦線工作部 そして――化生 『機龍警察 …

『影の中の影』

新潮社刊 九月十六日発売予定。「小説新潮」連載『カーガー』を改題、さらに大幅加筆修正。 死闘度数急上昇(新潮社比)。現在のステイタス:再校ゲラ待ち そこで担当編集も驚く加筆をせんものと手ぐすね引いて待っているところです。

連載

この数時間で数件の個人的な問い合わせがあり、内容はいずれも 「機龍警察の次回作が連載というのは本当か」どうやら極秘情報が漏洩しているらしい。 漏洩源は果たして誰か。 誰に話したかあれこれ思い出しながらネットで調べてみると、 情報源は早川の編集…

『東京五輪1964』(仮)

アンソロジー『東京五輪1964』に参加します。 (オリンピックに出るということではありません。念のため) 過去の東京オリンピックを巡るミステリのアンソロジーです。 参加メンバーは 大沢在昌、今野 敏、藤田宜永、井上夢人、堂場瞬一、東山彰良 の諸…

日記

五月二十二日。早川書房にて「かつくら」の取材。 その後編集部と諸々の打ち合わせ。 塩澤部長と井手さんには前々から話してあった『機龍警察』十作目くらいまでの構想について、ミステリマガジンの小塚麻衣子さんに初めて話す。 第×作目の核心について打ち…

ミステリマガジン7月号

日本推理作家協会賞受賞メッセージを寄稿しています。 「海外ミステリ・ドラマ特集」にもアンケートで参加していますが、 またしてもプッカプカに浮いている…… 以前の本欄で「ミステリマガジンに二号連続エッセイ執筆」と書きましたが、 連続というのは私の…

トークショーその他

別冊文藝春秋『ガンルージュ』第二回脱稿。これで連休明けまでの締め切りはすべてクリア。 第一回は五月八日配信ですので、皆様お忘れなきよう。 日本推理作家協会、毎日新聞社主催のトークショー 『嗜好と文化2015 推理作家のバイオグラフィー』に出演しま…

大感激

京極夏彦さんからお花を頂きました。 感無量であります。 実は南方の妖花……というオチではないと思います、たぶん。

春の花園、三たび

各社より推理作家協会賞受賞のお祝いを頂きました。 皆様、ありがとうございました。 以前「〜再び」をアップしたときは真冬だったので、厳密には今回が「再び」ですが。何回撮っても写真が部分的にソフトフォーカスがかかったように白くなるので、変だ変だ…

夕刊フジ

明日金曜の夕刊フジ文化欄に私のインタビュー記事が掲載されます。 御覧頂ければ幸いです。 取材が昨日でしたので、どんな記事になっているかは分かりませんが、 記者の方には、 [私のインタビュー記事では何故か私の一人称が〈僕〉にされてしまう問題]に…

追悼 船戸与一

冒険小説、ハードボイルドを愛する者として、敬愛して止まぬ大先輩のお一人でした。 先日船戸先生が光文社ミステリー大賞を受賞なされた際、一言でもお祝いと御挨拶をと思い、受賞式に駆けつけました。 ご生前にお目にかかることができ、〈遅れてきた者〉と…

新刊展望 五月号

現在店頭布中の日販のPR誌「新刊展望」五月号で、『槐』が紹介されております。 拙宅の書庫で撮った私の写真が載っておりますが、 最近ホメられるのは髪型ばかりです。 自分ではどうかと思っているのですが…… ちなみに、同記事はウェブでも掲載されていま…

執筆快調

・読楽『水戸黄門 艶姿女編修揃踏』 校了。掲載誌の発売を待つばかり。・小説新潮『カーガー』 第八回脱稿、初校終了。残るはあと一回、エピローグのみ!・小説トリッパー『黒警PARTⅡ』 第二回執筆中。俄然佳境に。予定より早く脱稿できそう。・別冊文藝…

近況、雑記

・多忙です。今度のゴールデンウイークが山となるでしょう(連休に山に登るという意味ではありません)。一年前は特捜部が地獄でしたが、今年は私が地獄というわけです。・先月八重洲ブックセンターで開催されたファンミーティングを振り返って(本当は振り…

中央公論 五月号

『中央公論』五月号(四月十日発売)で 時代劇研究家の春日太一さんと対談をしております。 テーマはもちろん時代劇です。 ご一読頂けると幸いです。

ファンミーティング終了

お運びを賜りました読者の皆様、関係者の皆様、ありがとうございました。整理券の回収率は100%で、つまり全員出席(加えて当日飛び入りのお客様も)。聞くところによりますと、こうしたイベントで100%というのは普通ないとのことで、 皆様の熱意に感…