月村了衛の月録

小説家 月村了衛の公式ブログ        連絡先 fidenco@hotmail.co.jp 

2019-01-01から1年間の記事一覧

『非弁護人』

法曹界のダークヒーロー、法廷に降臨す。 『非弁護人』 週刊アサヒ芸能【1/16号】1月4日(火)発売 より連載開始。

山と渓谷 2020年1月号

現在発売中の「山と渓谷」一月号に、 湊かなえさんと安達太良山にのぼったときの レポートを寄稿しております。 是非ご一読下さい。 「山と渓谷」に載るというのは、登山者としての私にとってこの上ない栄誉です。 生きていればたまにはいいこともあるものだ…

『白日』連載開始

下記の「カドブンノベル」のサイト(毎月更新)とhttps://kadobun.jp/novel/new-magazine.html1月号出ましたのニュースページhttps://kadobun.jp/news/press-release/2q10t372pwow.htmlに著者コメントが掲載されております。 よろしくお願い申し上げます。

池袋コミュニティ・カレッジ トーク

2020.2.29(土)午後四時から、池袋コミュニティ・カレッジにて杉江松恋さんとトークを致します。 概容は以下の通りです。 『ミステリー評論家 杉江松恋が「日本推理作家協会賞受賞作家」を迎え、現代ミステリー小説の魅力を語る3回シリーズ。作家たちの創…

『機龍警察 白骨街道』

別名 靖国街道 アウンサンスーチー 世界で最も迫害されている民 アラカン・ロヒンギャ救世軍 一帯一路 中国ミャンマー経済回廊 969運動 国家主義仏教団体マバタ ジェノサイドの密林 そして――インパール作戦の亡霊が列を成す 『機龍警察 白骨街道』 ミステ…

山田風太郎 無敵の五選

ウェブ誌「カドブン」の特集ページに [ジャンル別・初めて読む人への山田風太郎五作] というテーマで寄稿しました。 https://kadobun.jp/feature/readings/8p57pmkm5hk4.html ご覧いただければ幸甚です。

『白日』

ITテクノロジーを駆使した通信制高校を新たに開校し、学校教育事業への大々的参入を図る大出版社。 そのプロジェクトリーダーの息子が墜死を遂げた。 事故なのか自殺なのかも判然としない少年の死が、陰湿な派閥抗争に揺れる社内に大いなる衝撃をもたらす―…

『葛藤する刑事たち』

村上貴史・編 警察小説アンソロジー『葛藤する刑事たち』(朝日文庫/11月7日発売) に、拙作『機龍警察 焼相』が収録されております。 このアンソロジー、収録作家が途轍もなく豪華! まあ、下のサイトでメンバーをちょいと見てみて下さい。 https://pub…

逢坂剛さんとの対談にて

昨夜のトークショーでは、逢坂剛さんからいろいろお話を伺えて学ぶところ大であった。 その中で、リメイク西部劇の話になったとき、逢坂さんが 「そう言えば『シェーン』はどうしてリメイクされないんだろう」と仰って、私は「シンプルすぎるからじゃないで…

トークショー終了・その他

・東京堂書店での逢坂剛さんとのトークショー、本日無事終了致しました。 ご来場下さった皆様方に深く御礼申し上げます。 一夕のお楽しみとなりましたならば幸いです。 ・現在発売中の週刊新潮(11月7日号)、「マイオンリー」欄に寄稿しているのですが、私…

御報告

昨日「第十回 山田風太郎賞」の選考会があり、 拙作『欺す衆生』が受賞致しました。 これも皆様のおかげと感謝するばかりです。 来年は私の作家生活十周年で、山田風太郎賞も今回で十回目、 この節目の年に受賞できたのはまさに奇縁であると、感慨もひとしお…

湊かなえさんと安達太良山へ

数年前、湊かなえさんと初めてお会いしたとき、趣味が同じ登山であると知り、「ぜひ一緒に山へ行きましょう」と 互いに約束して果たせぬままになっていたのですが、このたびようやく実現しました。 目的地は福島県の安達太良山。くろがね小屋に一泊です。 山…

逢坂剛さんとトークショー&サイン会

逢坂剛さんの最新刊『最果ての決闘者』刊行を記念して 十月三十日、神田は東京堂書店にてトークショーを行います。 テーマはずばり「西部劇」。 終了後は逢坂さんと私のサイン会アリ。 実銃による決闘はナシ。 詳細は下記ページをご参照下さい。 http://www.…

さらばノーパンの日々

「週刊朝日」連載中の『奈落で踊れ』、遂に最終回を脱稿致しました。 (その間ずっとノーパンで執筆していた……わけではありません) 相前後して「サンデー毎日」連載の『暗鬼夜行』最終回も脱稿。 息つく間もなく新連載に着手しております。

近況、及びよしなしごと

□数日前、以前の骨折で足に入れた金属を抜き取る手術を致しました。またも全身麻酔です。 不自由な毎日が続いておりますが、幸か不幸か、やるべき仕事が山積みです。 □『ようこそ! アマゾネス☆ポケット編集部へ』 ジェントルメン中村著 講談社刊 噂に違わず…

書名

拙著『欺す衆生』を 『騙す衆生』と間違えておられる方がままいらっしゃるようです。 (全く以て当方の責任なのですが) 「詐欺」の「欺」、つまり「あざむく」という字を あえて選択致しました。 ご注文の際にはどうかご注意下さい。 正しくは『欺す衆生』…

早稲田大学歴史館

早稲田大学歴史館「聳ゆる甍」エリアにて九月十九日より半年間の期間限定で、 「早稲田の文学者たち」テーマ展示が行われます。 私も末席に名を連ねておりますので お時間があればお立ち寄りを。 https://www.waseda.jp/culture/news/2019/09/02/8276/ 追伸 …

『欺す衆生』発売

長らくお待たせを致しておりました『欺す衆生』、 すでに書店に並んでいるようです。 連載完結から書籍化までほぼ一年近く、 ようやく本という形でお届けできる日がやって参りました。 入魂の加筆により、いつも以上にヘヴィ級の内容となっております。 果て…

『欺す衆生』書影

新潮社のサイトに『欺す衆生』書影が出ました。(8月27日発売) https://www.shinchosha.co.jp/book/339532/ 何かの記事で読者の方が書いていた「月村作品の表紙コワすぎ問題」というフレーズを見かけて笑ったことがあるのですが、今回は最恐ではないでしょ…

『欺す衆生』

8月27日発売予定。新潮社刊。 以前より公言していますが、私は『東京輪舞』から小説家として言わば第二期に入ったと自覚しています。 『悪の五輪』に続く第二期の三作目は、『欺す衆生』。 昨年「週刊新潮」に連載した作品。 クライマックスからラストま…

東京オリンピックを舞台にした小説ランキング

HONTOの特集企画「東京オリンピックを舞台にした小説ランキング」で、拙作『悪の五輪』が 「昭和の部」第一位 「昭和・令和総合部門」第三位 に選ばれました。 詳細はJ-CASTの記事からご覧頂けます。 https://www.j-cast.com/trend/2019/06/19360345.html?p=…

がっかりさせたらごめんなさい

私が『機龍警察』の打ち合わせで「みどライザ」と言っていたのは、単にいちいち『緑とライザ』と言っていると長いからにすぎません。(複雑な打ち合わせほど効率化が必要なのです) ですので、CPを意味しているのではないのですが、その呼称をファンの皆さ…

『機忍兵零牙』新装版刊行

六月二十日より全国書店にて開催される早川書房のフェアに関連して、 昨年SFマガジンに収録されたインタビューがウェブ上に再録されました。 未読の方はこちらからどうぞ。 https://www.hayakawabooks.com/n/n179ebde4759a (そして『機忍兵零牙』もよろし…

デス・スモウ2019年

いよいよか―― 土俵に上がった力士は、横目で枡席の方を見た。 その日のために設置された椅子に座ったトランプが、馬鹿のような薄笑いを浮かべてこちらを退屈そうに眺めている。 国技たる相撲の伝統からすれば、絶対にあってはならぬ光景であった。 この日の…

現代ビジネス『悪の五輪』インタビュー

刊行中の『悪の五輪』に関するインタビューが 「現代ビジネス」に掲載されています。 webでご覧になれますので、 よろしければお目通しの程を。 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/64589

2019.5.16『悪の五輪』

来週の木曜、五月十六日、『悪の五輪』いよいよ刊行。 私の元にはすでに見本が届いております。 関連インタビューを受けた後で、「これはエルロイの手法でもあるのではないか」と気づきました。 暗黒のアメリカ近現代史を扱ったジェイムズ・エルロイの諸作に…

第72回 日本推理作家協会賞 決定

第72回 日本推理作家協会賞選考会において、下記のように決定しました。・長編及び連作短編集部門 葉真中 顕 『凍てつく太陽』(幻冬舎)・短編部門 澤村 伊智「学校は死の匂い」(野性時代 2017年8月号)・評論・研究部門 長山 靖生『日本SF精神史【完全版…

『悪の五輪』刊行記念トークイベント

『悪の五輪』(5月14日・講談社刊)刊行を記念して、 5月30日(木)、八重洲ブックセンター本店にて トークショーを開催致します。 お相手は時代劇・日本映画研究家の春日太一さん。 詳細は下記をご参照下さい。 https://www.yaesu-book.co.jp/events/talk/1…

男根

骨折のリハビリをかね、足を引きずりつつ久々に書店へ。 新刊の平積みを見ていると、『男根』なる本が目に飛び込んできた。 山根明・元日本ボクシング連盟会長の著書である。 如何にもなタイトルというべきであろうが、それにしても大胆というか、思い切った…

メランコリア(上・下)

道満晴明著。集英社刊。 傑作。 ごく短い掌編をまとめ上げ、更には独自のスパイスを読者の舌に残す手腕と資質は、星新一に最も近いと思うが如何。