月村了衛の月録

小説家 月村了衛の公式ブログ        連絡先 fidenco@hotmail.co.jp 

近況、及びよしなしごと

□数日前、以前の骨折で足に入れた金属を抜き取る手術を致しました。またも全身麻酔です。

不自由な毎日が続いておりますが、幸か不幸か、やるべき仕事が山積みです。

 

□『ようこそ! アマゾネス☆ポケット編集部へ』

 ジェントルメン中村著 講談社

 噂に違わず面白い。ところどころで実在の人物をモデルにしたキャラクターがいきなり出てくるのがいいですね。

本人を知っているせいか、「カリスマ書店員」には笑った。(しかもけっこう似ている)

 

□何度も書いたことですが、『機龍警察』には、

「台頭する機甲兵装を用いた犯罪に対処するため特捜部が新設された」という設定などありません。

 そんなことは本文のどこにも書いていません。偏狭な先入観や思い込みで作品と接するのは、自戒も込めて慎むべきと考えます。

 また、『機龍警察』の舞台は近未来ではありません。現代です。今まさに我々が直面し生活している時代です。

 

□現代は作家にとって本当に生き辛い時代です。

 私の知る限り、どの作家も心身を削りつつ執筆しています。手抜きをしようなどと考えるプロに会ったことはありません。

 一本の作品を書き上げることがどれほど大変なことか。

そして全力を尽くした末に書き上げた喜びがどれほどのものか。

 私はこれからもすべての作家と作品に敬意を払い続けます。

 もちろん、編集者をはじめその作品に関わったすべての人達にも。