去年の秋の発売時に購入した『エコラム』（リリー・フランキー著）をようやく読んでいる。
リリー・フランキーや杉作J太郎のエッセイ集は、出れば無条件で買う。
全編下ネタオンリーのこの本の語り手は当然リリー・フランキーで、本人の体験談の体裁をとっている。
これを読んでいて困ったのは、語り手がリリーさんではなく、オダギリジョーで脳内再生されてしまうことである。
おそるべし『東京タワー』。リリーさんのオカンは当然樹木希林だ。
リリー・フランキー本人の声も容姿もメディアを通して知っているのだが、それでもやっぱりオダギリジョー。
著者本人にとっては幸いなのだろうか、あるいはその逆なのだろうか。
杉作J太郎ではこんなことはまったくないのだが。
（何しろ著書の表紙が本人の写真だったりする。映画化されても杉作役は本人以外にないだろう）
