月村了衛の月録

小説家 月村了衛の公式ブログ        連絡先 fidenco@hotmail.co.jp 

御報告

昨日「第十回 山田風太郎賞」の選考会があり、

拙作『欺す衆生』が受賞致しました。

これも皆様のおかげと感謝するばかりです。

来年は私の作家生活十周年で、山田風太郎賞も今回で十回目、

この節目の年に受賞できたのはまさに奇縁であると、感慨もひとしおです。

本当にありがとうございました。

謹んで御報告申し上げます。

湊かなえさんと安達太良山へ

数年前、湊かなえさんと初めてお会いしたとき、趣味が同じ登山であると知り、「ぜひ一緒に山へ行きましょう」と

互いに約束して果たせぬままになっていたのですが、このたびようやく実現しました。

目的地は福島県安達太良山。くろがね小屋に一泊です。

山と渓谷社、光文社、幻冬舎の編集者も同行し、総勢九名。

天候には恵まれませんでしたが、とても楽しい山旅でした。

詳細は『山と渓谷』1月号(2019年12月15日発売)をご覧下さい。

逢坂剛さんとトークショー&サイン会

逢坂剛さんの最新刊『最果ての決闘者』刊行を記念して

十月三十日、神田は東京堂書店にてトークショーを行います。

テーマはずばり「西部劇」。

終了後は逢坂さんと私のサイン会アリ。

実銃による決闘はナシ。

 

詳細は下記ページをご参照下さい。

http://www.tokyodo-web.co.jp/blog/?p=19691

さらばノーパンの日々

週刊朝日」連載中の『奈落で踊れ』、遂に最終回を脱稿致しました。

(その間ずっとノーパンで執筆していた……わけではありません)

相前後して「サンデー毎日」連載の『暗鬼夜行』最終回も脱稿。

 

息つく間もなく新連載に着手しております。

近況、及びよしなしごと

□数日前、以前の骨折で足に入れた金属を抜き取る手術を致しました。またも全身麻酔です。

不自由な毎日が続いておりますが、幸か不幸か、やるべき仕事が山積みです。

 

□『ようこそ! アマゾネス☆ポケット編集部へ』

 ジェントルメン中村著 講談社

 噂に違わず面白い。ところどころで実在の人物をモデルにしたキャラクターがいきなり出てくるのがいいですね。

本人を知っているせいか、「カリスマ書店員」には笑った。(しかもけっこう似ている)

 

□何度も書いたことですが、『機龍警察』には、

「台頭する機甲兵装を用いた犯罪に対処するため特捜部が新設された」という設定などありません。

 そんなことは本文のどこにも書いていません。偏狭な先入観や思い込みで作品と接するのは、自戒も込めて慎むべきと考えます。

 また、『機龍警察』の舞台は近未来ではありません。現代です。今まさに我々が直面し生活している時代です。

 

□現代は作家にとって本当に生き辛い時代です。

 私の知る限り、どの作家も心身を削りつつ執筆しています。手抜きをしようなどと考えるプロに会ったことはありません。

 一本の作品を書き上げることがどれほど大変なことか。

そして全力を尽くした末に書き上げた喜びがどれほどのものか。

 私はこれからもすべての作家と作品に敬意を払い続けます。

 もちろん、編集者をはじめその作品に関わったすべての人達にも。

書名

拙著『欺す衆生』を

『騙す衆生』と間違えておられる方がままいらっしゃるようです。

(全く以て当方の責任なのですが)

「詐欺」の「欺」、つまり「あざむく」という字を

あえて選択致しました。

ご注文の際にはどうかご注意下さい。

正しくは『欺す衆生』です。

早稲田大学歴史館

早稲田大学歴史館「聳ゆる甍」エリアにて九月十九日より半年間の期間限定で、

「早稲田の文学者たち」テーマ展示が行われます。

私も末席に名を連ねておりますので

お時間があればお立ち寄りを。

https://www.waseda.jp/culture/news/2019/09/02/8276/

 

追伸 入場無料です