文春文庫8月3日発売の『無防備都市 禿鷹Ⅱ』の解説を書きました。
言わずと知れた逢坂剛さんの禿鷹シリーズ2作目で、文庫新装版となります。
ハードボイルド派の大先輩の作品であり、前回の文庫化時、碩学の諸氏によって解説され尽くしておりますので、今さら私如きが、と思ったのですが、今回は「後輩作家によるエッセイ」というコンセプトであるとのことでお引き受けしました。
(『地底の魔術王』とほぼ同じパターン)
『地底の魔術王』解説は、乱歩がすでに歴史上の人物になっていることもあって、まあやりたい放題にやったわけですが、その結果(かどうか知りませんが)読まれているんだかいないんだかサッパリ分からないまま今日に至っております。
というわけで今回は無謀にも『無防備都市』解説に挑んだわけですが、言うまでもなく逢坂さんは現在も第一線で活躍しておられる現役であり、書き終えてから「これは逢坂さんから大目玉を食らうのでは……」と震えていたのですが、幸い逢坂さんには気に入って頂けたようでほっと胸を撫で下ろした次第です。
それどころか、丁寧な直筆のお礼状まで頂いてしまいました。自家製の絵はがきで、印刷されている写真は、イカすガンマンスタイルの逢坂剛ポートレート!
我が家の家宝がまた一つ増えました。