タイトルからも明らかなように、
王道にもほどがあるだろうという、正統的正統派正統海洋冒険小説。
「現代では冒険小説の定義は失われている、もしくは読者の間で共有されていない」というのは私のかねてよりの持論ですが、様々な問題を含むジャンル論はいずれ改めて書いておきたいと思いつつ、
本作は! 本作だけは! あらゆる人に! 熱く、熱く読んで頂きたい!
日本冒険小説史上(おそらくは)例のない手に汗握る迫真の潜水艦戦ですが、
執筆に当たっては複数の専門家の協力を仰ぎました。
しかしどなたのお名前も記すわけには参りません。
その理由はお読み頂ければお分かりになろうかと存じます。
この場にて専門家の皆様に心より御礼を申し上げる次第です。
『脱北航路』四月十二~十三日、全国で発売予定。
出航の刻は近い。