訳者の柳下毅一郎さんから献呈頂きました。
マストバイの映画本。
『ピンク・フラミンゴ』『フリークス』の二本立てを観たときのことは忘れられません。映画館なのか倉庫なのか分からないような場所で、確かパイプ椅子だった。
柳下さんも同じ頃ここでこの二本立てを観たと後に知り、なんだか隣に座っていたような気がしてならない(もちろん妄想であり、ディック風に言うと模造記憶)。
拙宅にはこの方のお造りになった本が山のようにあるので
(一冊だけでもすでに山。『サイレント映画の黄金時代』など、やわな組立式書棚など破壊し尽くしてくれるわという殺意さえ感じる)、
思えばずいぶん〈国税〉を払ってきたものである。
読書人が「積極的に払いたい」と思える税は国税だけでしょう。