小説トリッパーの依頼で幼年期の読書を振り返る小文の原稿を書いたところ、
数日後に平凡社から『少年少女昭和ミステリ美術館』が発売された。
そのシンクロニシティには個人的に驚いたが、
ページを繰るや懐かしい書影の数々に思わず見入るばかり。
ホームズ、ルパン、二十面相!
横溝正史、高木彬光、海野十三!
ポプラ社、偕成社、あかね書房!
気分はすっかり小学校の図書室である。
以前に違う版元(国書刊行会)より出た『ミステリ美術館』の姉妹版のような本で、
そちらは原書のペーパーバックの表紙を集めたもの。
私の愛蔵する一冊だが、本書は当然その隣に並べるつもり。
まさに眼福。