月村了衛の月録

小説家 月村了衛の公式ブログ        連絡先 fidenco@hotmail.co.jp 

シャーロック・ホームズの建築

新刊情報でこんな本を見つけた。今日はいい日だ。 2/22、エクスナレッジから刊行予定。 〈案件の先生〉こと北原尚彦さんの案件というか著作である。 (ちなみに、北原さんは『北原案軒』に改名するといいのでは、と密かに考えている) 人並みにホームズ好き…

第68回江戸川乱歩賞・第一回警察小説新人賞

第68回江戸川乱歩賞の締切は一月末日、第一回警察小説新人賞の締切は二月末日です。 どちらも新しいすぐれた作品との出会いを心待ちにしております。 どうか奮ってご応募下さい。 乱歩賞選考委員の任期は四年(日本推理作家協会代表理事を除く)で、 私は今…

ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断ヒッチハイク

訳者の柳下毅一郎さんから献呈頂きました。 マストバイの映画本。 佐藤重臣さんがやっていた新宿の黙壺子フィルム・アーカイブで 『ピンク・フラミンゴ』『フリークス』の二本立てを観たときのことは忘れられません。映画館なのか倉庫なのか分からないような…

『白骨街道』の表紙

例の「月村作品表紙コワすぎ問題」ですが、『白骨街道』に関しては 「思ったより恐くない」「作品に合っていて良い」「とても素晴らしい」等々 ご好評を頂いておりますが、実は―― 私が一押しの表紙候補写真が他にございまして、早川書房社内の皆様のご意見を…

よしなしごと

・ラードナー警部の本名であるマクブレイドのMac(Mc)は、オフィーニーのO'などと同じくアイルランド人特有のゲール由来の家名で、「○○の子孫」を示す接頭語です。 よく間違えられるのですが、マクブレイド(McBlade)であってマクブライド(McBride)では…

ミステリマガジン2022年1月号

11/25発売のミステリマガジン2022年1月号に 過日八重洲ブックセンターで行なわれたオンライントークショーが誌上採録されることとなりました。 (追加での視聴はやはり難しいようです。申しわけありません) またた明日12日夕方更新予定の早川書房のnoteでそ…

webサイン会

『ビタートラップ』刊行を記念して三省堂池袋本店でwebサイン会が開催されます。 振るってご参加下さい。 詳細は下記リンク先でどうぞ。 http://ikebukuro.books-sanseido.co.jp/events/6402

気がつけば

十月も中旬に入っているではありませんか。 (九月って実質三日くらい?) 新作『ビタートラップ』、見本が届きました。 十月二十九日頃発売です。 www.hanmoto.com

『十三夜の鬼』

「小説すばる」11月号より連載開始。 現在第2回執筆中。 乞御期待。

トークショー補遺2

53'44"あたり、 「影の助っ人が四人目、というのは執筆途中で思いついた」という意味のことを言っていますが、これは私の完全な記憶違いであることに気がつきました。 監修者の皆様を交えた最初の打ち合わせの際、「傭兵、元刑事、テロリストに続く職業とし…

未亡旅団

通販サイトのいくつかで品切れ・もしくは取り寄せの状態が続いているようです。 特にAmazonでは価格が高騰していますが、 間もなく増刷分が行き渡ると思いますので、定価でお求め頂くことをお勧めします。

トークショー補遺1

トークショー配信、45'30"あたりで 「アリババグループの創設メンバーを十六羅漢と呼ぶ」は「十八羅漢」の言い間違いです。 また、 「ディズニー最初期の功労者であるスーパーアニメーター達をゴールデンなんとか」 は私の記憶違いで、正しくは「ナイン・オ…

オンライントークショー

すでにご覧になった方もいらっしゃるようです。 私も配信前にチェックしましたが、言い間違い、記憶違いが何ヶ所か見受けられたので、おいおいこのブログで訂正、補足していこうと思っています。 それにしても、システム上やむを得ないとは言え、ご覧になれ…

オンラインイベント

『機龍警察 白骨街道』発売を記念して オンラインイベントが開催されます。 私がどこまで口を割るか、尋問する担当官には 『未亡旅団』における由起谷なみの覚悟が求められていると申せましょう。 詳細は以下をご覧下さい。 https://www.yaesu-book.co.jp/ev…

試読版

『機龍警察 自爆条項』完全版・上巻の拡大(増量)試読版が八月十四日より 主要電子書籍ストアで配信開始されるそうです。 (早いところではすでに開始されているようです) 詳しくはこちらにて。 期間限定!『機龍警察 自爆条項〔完全版〕上【無料拡大お試…

書評七福神 6月度ベスト

月に一度の更新が楽しみな「書評七福神」。 今回はとても珍しいことに七人のベストが全部違う。 それだけ豊作であったということだろう。 執筆のため家から一歩も出られない日が続いていて、 昔のように毎日書店を覗けないため、本の購入は 長年つちかった勘…

ベスト・エッセイ2021

昨年「一冊の本」に寄稿しました巻頭随筆『書棚に関する回想から』が 「ベスト・エッセイ2021」(日本文藝家協会・編 光村図書出版・発行) に収録される運びとなりました。 これは嬉しい。とても栄誉なことであると本人は悦に入っております。 なにしろ一年…

映画秘宝8月号

「劇場復興応援企画・映画館に行こう」特集ページに寄稿しています。 現在上映中の作品で私が最も行きたいのは『サスペリアPART2』で、あの作品こそ映画館の大音響で観たいものです。既発売のソフトだと怖さも半減でした。 しかし実際には、仕事に追われて映…

『脱北航路』

王道にもほどがあると申しますか、このタイトルだけで多くは語りますまい。 『脱北航路』 五月二十七日発売「小説幻冬」にて連載開始。 作者も登場人物も、とんでもない苦難の船出です。 この先待ち受けるのは果たして……

『非弁護人』刊行間近

書影が各種通販サイト等に出ておりますが、例によって「月村作品表紙コワすぎ問題」に引っ掛かりそうな迫力です。 五月一日、徳間書店より。 「……従いまして連休中の読書には本書が最適であると断定するものであります」 「異議あり!」 「却下」

『非弁護人』

徳間書店より五月一日刊行予定。 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784198652760 非弁行為、非弁活動とは法曹界で最も忌み嫌われるものであり、 非弁護人なる職業は存在しない。 だがここに一人の男がいた。 元検察官にして元服役囚。規定により決して弁護…

警察小説新人大賞のお知らせ

小学館の警察小説大賞がこのたびリニューアル、「警察小説新人大賞」として 新たに始動いたしました。 意欲あふれる作品を今から楽しみにしています。 https://shosetsu-maru.com/pr/keisatsu-shosetsu/index.html#oubo 上記応募要項の掲載されている「小説…

追悼 芝美奈子

大塚康生さんの訃報に呆然としていたら、芝美奈子さんがお亡くなりになったと知った。 もう言葉もない。 岡崎律子さんがお亡くなりになったときのことを思い出した。 岡崎さんと違い、芝さんとは一度もお目に掛かったことはないが、 私にとって大切な人物で…

エスピオナージュ

『東京輪舞』文庫版 小学館より四月六日発売予定。 これは日本におけるエスピオナージュとして 一つの形式を示しているのではないか―― ゲラをチェックしていて、強く思ったのがそれでした。 連載執筆中は「現代史の裏面」「昭和の闇」「公安警察の暗闘」とい…

『非弁護人』

四月末、徳間書店より刊行。 正確な発売日が決定次第、改めて告知します。 本作の執筆にあたりましては、 元大阪府警財務捜査官・公認内部監査人・公認不正会計士・アキュレートアドバイザーズ代表の小林弘樹氏のご協力を仰ぎました。 また、複数の法曹関係…

『機龍警察 白骨街道』第八回

残り二回(全九回)。 何を書いてもネタバレになるのでとうとう予告すら書けませんでした。 気を確かに持って今しばらくお待ち下さい。 ミステリマガジン五月号、3月25日発売。

日本推理作家協会会員の皆様へ

現在、理事選挙の投票が僅かに過半数に届いておりません。 投票がお済みでない方はどうかお急ぎ下さいますよう 何卒よろしくお願いいたします。 月村了衛

文藝別冊 我らの山田風太郎

https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309980249/ 本日発売です。河出書房新社より。 ご高覧頂ければ幸いです。

新仕事の周辺

産経新聞掲載のコラム、webにもアップされました。 https://www.sankei.com/life/news/210117/lif2101170011-n1.html よろしければご覧下さい。

『ビタートラップ』第二回

□Webジェイ・ノベル連載。一月二十二日頃更新。 どうかお楽しみに。 □本日の産経新聞「新仕事の周辺」欄に寄稿しました。 そこでも最近の心境について記したのですが、 作家が読者に迎合することはありません。 すべての作品が〈私〉です。 □一月二十八日発…