私が『機龍警察』の打ち合わせで「みどライザ」と言っていたのは、単にいちいち『緑とライザ』と言っていると長いからにすぎません。(複雑な打ち合わせほど効率化が必要なのです)
ですので、CPを意味しているのではないのですが、その呼称をファンの皆さんが使っておられる用語から採ったのも確かです。
初期には「みどラド」という呼び方も見られたと記憶していて、個人的にはそちらの方がより短くて言いやすいと思ったのですが、残念ながら定着しませんでした。
ちなみに、「ミレ霧」も「霧ミレ」よりは語呂がいいという、ただそれだけの理由で私自身で命名し、打ち合わせで使っていました。
『円盤皇女ワるきゅーレ』の「秋ドラ」も私の命名で、後に合体して「最強超女アキドラ」というキャラクターになってしまいます。
「秋ドラ」の場合、
秋菜「秋ドラと呼ばないで」
ハイドラ「ハイ秋じゃ語呂が悪いぜ」
なんていう掛け合いまでやらせました。
『天地』の「ミホキヨ」も私の作で、略称を自身で使い始めたのはこれが最初です。
やすしきよしの「やすきよ」の韻を踏んで作りました。作中で「ミホキヨ」と呼ばれた清音(美星とコンビにされたくない)が「やすきよみたいでイヤだ」と言ったりします。
思えば私にとって、清音と美星とは、腐れ縁から始まって互いに真のパートナーシップを築くまでの物語でした。
『ノワール』ではこれはさらに深化徹底していて、一番最初の企画書の冒頭から、誤解の余地なく、
「霧香とミレイユは、最終的に〈魂の伴侶〉となる」
と明記しています。
(にも関わらずそれは理解されず、途轍もない苦労を強いられました。あのときの苦労に比べれば、週刊誌二本+月刊誌+αなど苦労のうちには入りません)